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今日ではすっかり身近な存在となったボールペンですが、現在のように一般消費者の間に普及するようになったのは1970年台以降、まだここ50年以内のわずかな歴史のなかで大きく発展を遂げてきたのです。しかし開発の歴史はもっと古く、1884年にアメリカで制作されたものが歴史上最初のボールペンだといわれています。そこから一般への普及までおよそ100年かかっていますが、開発においてどんな問題があったのか、そしてどのように発展・普及を遂げることができたのか、今回はボールペンの歴史を深掘りしていきたいと思います。
最初のボールペンの問題はペン先のボール部分の固定と、インクの粘度でした。当時の低粘度のインクではボールを回転させると大量にペン先から漏れ出してしまい、実用には至りませんでした。万年筆用など、当時主に使われていたインクの粘度が低かったためだと考えられます。
太平洋戦争が終わるのとともに、ボールペンは世界中に広まっていきます。しかし最初のうちは現在と違い高級品の一つで、すぐに一般消費者に広まるほどのものではありませんでした。
品質の改善と低価格化がある程度進んできた1970年台以降には、ボールペンの差別化による競争が激しくなっていきました。今ではボールペンとシャーペンの一体型ペンもそれほど珍しいものではなくなりましたが、1977年にゼブラより発売された「シャーボ」は当時革新的な商品として大ヒットしました。 次の大きな動きは1984年、サクラクレパスが世界初のゲルインキボールペンである「ボールサイン」を発売しました。それまで主流だった油性と水性両方の特性を併せ持つという画期的な性能だったためまたたく間に普及していき、現在では油性よりも普及数が多くなりました。 日本製のボールペンは書き心地・低価格・機能性などどれをとっても世界でトップのものとなり、今では訪日した外国人のおみやげにボールペンが選ばれるほどになっています。日常的に使うものなので使い勝手の良いボールペンは誰がもらっても嬉しいものです。大量のノベルティ制作の際には誰もが喜んでくれる名入れボールペンを選択の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
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